【キャンピングトレーラー夏のエアコン節電術】連泊時のサブバッテリー7つの節電方法

キャンピングトレーラーエアコン節電6つの方法アイキャッチ画像 ◆豆知識

皆さんこんにちは、キャンピングトレーラーで日本1周夫婦旅を目指し予行練習や準備をしているピヨです。

真夏のキャンピングトレーラー旅で一番大変なのが、サブバッテリーでエアコンをどれだけ長く稼働させる事ができるかではないでしょうか?

1泊2日の旅なら全然問題無いでしょうが、外部電源を確保できない場所で3~4連泊する場合は、サブバッテリー残量管理をシビアにしないと危険。
万一サブバッテリーが枯渇したら快適に過ごせなくなるばかりか、旅自体中止や目的地変更する事になります。

夏のキャンプで快適に過ごしたいキャンピングトレーラーオーナーさん向けに、私が行っているサブバッテリーの節電方法をご紹介しますね。

では、行ってみよ~!(≧▽≦)

問題は最大の電力消費先であるエアコンと冷蔵庫

夏のキャンピングトレーラー旅で一番電気を消費するのは、エアコンと冷蔵庫ではないでしょうか?
よく夏のキャンピングカー旅は、「標高の高い場所や北の涼しい場所に行け!」とか聞きますが、北海道でも気温40℃ですよ。無理無理!

最近の北海道の夏の気温は本州並み、ちなみに今日の札幌の気温は最高32℃で、道北の北見市では40℃とか!Σ(゚Д゚)嘘だろぉ~!

そんな感じで、日本中逃げ場は無くエアコンは必須アイテム化しているのが実情
よって快適な旅の実現のためには、車載しているエアコンをどの位長く動かせるかに掛っていると言っても過言ではないでしょう。

私のキャンピングトレーラーの主な電力消費

・冷蔵庫   170w ※基本AC100就寝時ガス
・インバーター60w ※3000w
・その他   45w
・エアコン  10~800w

 室温が下がり安定運転に入ると送風のみになります。

私のキャンピングトレーラーの電力スペック

・リチウム容量  10240wh(800Ah)
・ソーラーパネル 760w
・走行充電    60A


上記のスペックのキャンピングトレーラーで、760w発電性能のソーラーパネルを載せていますが、当然ながらルーフに平置き設置なので、真夏の正午でも最高600W位までしか発電できません。
(600w発電は非常に稀で大体450~500w位で頭打ち)

キャンピングトレーラーに搭載したソーラーパネル

晴天でまともに発電するのは日中約9時間位。
平均発電量が1時間300wだと想定すると、1日のソーラー発電量は2700whとなります。

昼間エアコンはサブバッテリーから給電していますが、ソーラー発電量よりも冷蔵庫+エアコン+インバーターの消費電力が上回るので電力は徐々に減少してゆきますので、エアコン依存の夏旅だと普通に3泊。
ギリギリ頑張れば4泊できるかも位です(;´∀`)お天気任せなのがなんとも・・・

欲を言えばソーラーパネルを1000w~1200wレベルに成れば、エアコンを使ってもプラス充電できるので、電力問題はほぼ解決し無限宿泊できるのですが、そこまでの資金力がありません(苦笑)

節電対策としてエアコンと冷蔵庫の消費電力を削減する。

キャンピングトレーラー冷蔵庫の節電対策術

・放熱シリコンを塗布し冷蔵庫を魔改造
・内部2重断熱化
・夜間はガス運転に切り替え

まず、冷蔵庫を良く冷えるように改造し高性能化させます。
強レベル運転でも冷えない冷蔵庫を、下記の改造方法で弱~中レベル運転でも十分冷えるようにし消費電力を低減させました。

ドメティック3way冷蔵庫の操作パネル

ドメティック3way冷蔵庫の操作パネル 冷却レベルは5段階調整できます。

冷蔵庫の開閉が減る就寝時は、弱モードに変更しますが、改造したので全く問題なく冷えます。


ソーラー発電ができない夜間や悪天候時は、電力節約のため冷蔵庫をAC100からガスに切り替えます。
私のトレーラーはプロパンガス→カセットガス化へ改造しています。
お陰で日本中どこでも簡単にカセットガスが手に入る環境になり、どれだけ使ってもガス切れの心配は無くなり旅の自由度が相当上がりました。

プロパンガスをカセットガス式に変更

このように、まず冷えない冷蔵庫を「冷える冷蔵庫」へと性能アップし、弱レベルでも冷える仕組みを作り、必要に応じてガス運転に切り替え電力消費を抑える作戦です。

「えっ!それなら常にガスで冷やせば良いじゃない!」って? 
それだとカセットガス代が余計に掛るでしょ(;’∀’) 「お金掛るじゃ~ん」
ソーラー発電は無料ですから、やっぱりソーラー発電で冷やす方が絶対良いです。

キャンピングトレーラーエアコンの節電対策術

夏のキャンピングトレーラー旅では、エアコンの入切を頻繁に行わず、常にエアコンを稼働したままにしています。
つけっぱなしにして設定温度を保つ安定運転の方が、結果的に節電効果が高いのです。

旅中のエアコン設定は、温度26℃、ルーバーは上向き、風量は自動モードで動かしています。

エアコンは起動時のスタート運転で約800wもの電力を消費しハイパワーで運転しますが、車内が設定温度付近になると徐々に安定運転に入り消費電力20w~180wの省電力で動きます。
ですので、一度車内が冷えれば意外と低電力で動いてくれます。

さらに、エアコンの稼働効率を高めるために、トレーラー内部を2のゾーンに分けて冷やしています。

キャンピングトレーラーの間取り

昼間の活動時はHOTゾーンを含めた車内全体を冷やしますが、就寝時はキャンピングトレーラー車内全体を冷やす必要は無いので、アコーディオンカーテンを閉め体積の少ないCOOLゾーン(寝室)だけを冷やす事で効率良く消費電力を減らしています。
Hobbyキャンピングトレーラーには、寝室とリビングを仕切るアコーディオンカーテンが標準装備しているのでとても便利です。

アコーディオンカーテンを閉める事で、寝室だけを冷やすだけで良くなり節電できます。

リビング側から見た風景。アコーディオンカーテンで完全に個室化でき冷気が漏れません。
エアコンの設置位置も素晴らしく、冷風が車内に満遍なく行き渡る場所に設置してあるのも良いですね。
設置はトーザイアテオさんで施工設置して頂きましたが、とても丁寧に仕上げて下さって感謝です。

床にジョイントマットを敷いて基本的な断熱性能を向上させる

キャンピングトレーラーの床の断熱が薄いのです。
特に冬は如実で裸足で立てない位冷えますから断熱性能が低いのは明らか。
と言うことは、夏は床から熱が浸透してくるのでエアコンの効きが悪くなると言う訳です。

対策として、厚さ20mmのジョイントマットを床全面に敷いた所、エアコンの効き具合の爆上がりを体感。
明らかにエアコンの効きが良くなり、安定運転で冷やしてくれるようになったので、エアコンの電力消費量も減りました。
熱損失=電力損失 ですからエアコンの効きが良くなる床の断熱化は非常に重要です。

就寝時はインバーターを切り更に節電を進める

さらに、就寝時はインバーターを切りサブバッテリーの電力消費を極限まで減らします。

「インバーターをOFFにしたら、AC100Vエアコンは使えないのでは?」と、思われるでしょうが、大丈夫です♪

ポータブル電源でエアコンを動かす

就寝時はポータブル電源の電力でエアコンを動かせば良いのです。

就寝時だけポータブル電源でエアコンを(8時間/1泊)動かすのであれば2泊は余裕で(外気によりギリギリ3泊)稼働させる事ができます。

連泊中はサブバッテリーの残電力確保を最優先。
まずは電力消費量が多いエアコンの夜間電力はポータブル電源から給電し可能な限りサブバッテリーの電力温存をする作戦なのだ。

画像はポータブル電源から延長コードでエアコンに給電中の様子

就寝時(夜間)のエネルギー状況を整理するとこんな感じ

冷蔵庫   カセットガス
エアコン  ポータブル電源
その他   12V ※インバーターOFF


皆さんに質問。携帯電話って寝る時に充電しますよね?
私のトレーラーは12V電源配線を新たに引き、枕元に12Vシガーソケットを増設しました。
ここにシガーソケット用のUSB変換ソケットを差し携帯電話を充電できるようにしています。

この方法ならDC-ACの変換ロスが出てしまうインバーターを動かさなくても携帯充電できるので、8時間×60W=480Wの節電を実現。
2泊で960w 3泊で1440w 4泊で1920wも節電できますので、意外と馬鹿にできないです。

まとめ:キャンピングトレーラー連泊時のサブバッテリー節電6つの方法

①:冷蔵庫の冷却性能を上げ「弱~中レベル」で省エネ運転
②:就寝時はガスで冷やす
③:エアコン設定温度・風量の見直し
④:就寝時はCOOLゾーンだけを冷やす
⑤:就寝時はインバーターを切る
⑥:床にジョイントマットを敷いて断熱性能を向上させる
ポータブル電源を活用しサブバッテリー電力を温存

この方法で3泊は自前のバッテリーで普通に超快適に過ごせています♪
トレーラー置きっ放しの拠点キャンプでも、3泊もあればサブバッテリーが枯渇する前に、そのエリアの観光地巡りは十分達成できるのではないでしょうか。(^▽^)/

皆さんのキャンピングトレーラーライフがより良いものになりますように。

最後までお読み頂きありがとうございました(^▽^♪

追記:今後の電力事情改善計画

私が今使っているポータブル電源はエコフロー社のデルタ2 MAX+エクストラバッテリーを使用しています。

2台合わせて合計4096whの電力容量となりますが、放浪の旅を想定するとこれも外部電源に頼らずに充電できる環境を構築しなければいけません。

そこでポータブル電源をヘッド車で爆速充電できるEcoFlow 800W Alternator Chargerを設置しようと考えております。

このEcoFlow 800W Alternator Chargerは、2048whも電力容量があるデルタ2MAXを約2.6時間で満充電する能力を有しております! (2.6時間なんて観光に出たら普通に走るでしょ♪)

EcoFlow 800W Alternator Charger

滞在中の観光や買い出しなどに出る時は、ヘッド車でデルタ2MAXに充電すれば電力問題は解決できそうです。

曇りや雨の日の場合、拠点化したトレーラーでのソーラー発電は絶望的ですが、ヘッド車で買い出しや観光中にポタ電に強制充電できる環境を有するのは非常に心強いです。

更に、長旅で色々なトラブルが起こる事を想定して、サブバッテリーとポータブル電源の2つの電源があれば、万一電源関係に異常や故障が発生したとしても、どちらかの電源システムに切り替える事ができるので、2重のバックアップ体制で旅ができるのも安心です。


サブバッテリーの電力が究極に減った場合などは、デルタ2MAX+エクストラバッテリーからキャンピングトレーラーのサブバッテリーに電力移動もできますので、非常時にも役立ちますね♪

もう一つこのEcoFlow 800W Alternator Chargerとデルタ2MAXの組合せを持つ上で良い点があります。

それは、重量。

トレーラーは軽ければ軽いほど安全です。
特に道が凸凹な北海道の場合、軽量は有利です。
ソーラーパネルを増設しサブバッテリーを増加させると数十kgも重くなりますので、トレーラーのシャーシへのダメージが増えます。タイヤへの負荷や、ネーキング、制動距離にも影響がでるでしょう。

でも、ヘッド車内に積んで充電する仕組みなら関係なく、私のヘッド車はハイラックスなので、いくらでも詰めちゃいます♪

使うときだけ、キャンピングトレーラー内に持ち込ば良いのです。

あぁぁ~ EcoFlow 800W Alternator Charger マジで欲しいなぁ~(;´∀`)

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