冬のキャンピングトレーラー車中泊旅は可能?道民が教える雪道の安全運転と凍結防止テクニック

キャンピングトレーラーで冬旅できるのか?キャッチ画像 雑記

皆さんこんにちは、キャンピングトレーラーで日本1周夫婦旅を目指し予行練習や準備をしているピヨです。

最近寒くなって来ましたね~ 私が住む北海道はもう雪が降り始めましたよ♪
皆さんのお住まいの地域はいかがでしょうか?

冬にキャンピングトレーラーで旅をしてみたい――。
でも「雪道は危なくない?」「水回りが凍るって聞いた…」と不安に感じていませんか?

結論から言うと、厳冬期でもキャンピングトレーラー旅は可能です。
ただし、冬旅には “移動の危険” と “設備トラブル” の2つの壁があるのも事実。

そこで本記事では、
前半は道民ドライバーなら誰もが実践している雪道走行の注意点、
後半はトレーラーの水回りを凍らせず快適に過ごすための寒冷地対策、
この2つを分かりやすく解説します。

これを読めば、冬のキャンピングトレーラー旅に必要な準備と注意点がすべてわかり、安心して厳冬期の北海道や寒冷地へ出かけられるようになります。

では、行ってみよ~(^▽^)/

冬のキャンピングトレーラー旅は「できる?できない?」を解説

結論から言うとヘッド車・トレーラー共にスタッドレスタイヤを履いていれば、圧雪でもアイスバーンでも走行可能ですので普通に旅に出かけられます。

ですが、いくらスタッドレスタイヤを履いていても、キャンピングトレーラーを牽引して走行するとしても、夏に比べ厳しい状況に変わりはありませんし、冬の旅では別の問題である水回り設備の凍結問題を回避する必要がありますので運用にコツが必要です。

つまり、冬旅の最大のリスクは「移動」と「設備凍結」の2つになります。

前半:危険な雪道を安全に走るための運転テクニック

障害1:根雪・圧雪道路

雪が降り積もり踏み固められアスファルトが見えない道路状況ですと、圧雪と言うより圧氷道路となり路面は凸凹に波打っていて、まるで洗濯板状態のよう。
この路面状況で走行すると強い振動や衝撃が長時間トレーラーのフレームやシャーシに負荷を掛け続けますのでフレームの亀裂や歪みの原因となります。

市街地ですとマンホールの蓋部分は下水管の方が暖かいため、蓋上の雪が溶けて落とし穴のように大きく凹んでいるのでタイヤが落ちてトレーラーに強い衝撃を与える事になるのでできるだけ避けてください。
どうしても避けれない場合は、極力スピードを落としゆっくりタイヤをずり落とす感じでクリアしてください。

こうした、穴や段差は前走車の挙動を見ていれば、おおよそ把握できます。
大きく車体が跳ねていれば、そこに大きな轍や段差があるという事になりますので、より慎重に走行しましょう。

圧雪時停車時から発進する際は、アクセルを強く踏んでもタイヤが空転するので、じんわりと踏み込み徐々にスピードを乗せて行くと良いです。

市街地に入ると踏み固められた雪にできる轍の走行ですが、片道1車線の相互通行の場合、優先的に轍に落とすのはトレーラー側のタイヤを落とし走行しまましょう。
こうする事で、対向車とすれ違い時にトレーラーが反対車線に滑ってはみ出し難くなり低速時の横滑りによる接触事故を回避できます。

しかし、これも最適な走行方法ではなく、状況によってはヘッド車のタイヤを轍に落としトレース走行した方が安定して走れる時もありますので、道路状況に合わせ臨機応変に運転する必要があります。

障害2:アイスバーン

これ本当に止まらないのですよね(T_T)
アイスバーンに乗っかったら、もう曲がらない!止まらない!ので、非常に危険。
主な対策は、スピードを控えめにして車間距離を普段より空ける事しかありません。

急ブレーキをかけても後ろから押されるので止まりませんし、ジャックナイフ状態になる可能性が非常に高いので、冬は夏と同じ気持ちで走行は止め冬モードで運転しています。

アイスバーンになりやすい場所

1:交差点停止線付近 

2:橋

3:トンネルの出入口

4:陽の当らない峠道のカーブ

道民である私が日常的に警戒する時は、降雪後に晴れて日が落ちた時、昼間気温が高かった時の夜、夕方みぞれが降った深夜、気温0℃~4℃の時などです。

経験を積むとアイスバーンになりやすい場所や気象条件を覚えるので、意外とスルーできるようになりますが、油断大敵ですね。

障害3:ホワイトアウト時の運転

本州ではあまりない現象かと思いますが、北海道のホワイトアウトは容赦無いので本当に怖いですよ(T_T)

もしもホワイトアウトのエリアに入り込んだら、前走車と車間距離を開けるが、テールランプや車体がギリ認識できる車間距離を保ちトレース走行に切り替えます。
前走車がブレーキランプを点灯したら要注意!

前走車がいない場合は、スピードを緩めハザードランプを点滅させつつ、ガードレールや路肩標識を確認し慎重に運転します。

後方に車両がいない場合、追突されないように適度なタイミングでブレーキペダルを軽くポンピングし後続車へ自車の存在をアピールしましょう。
リアフォグがあれば必ず点灯させます。

一番危険なのは停車する事ですので、本当に見えない状況でも、路肩のガードレールや路肩標識、看板などを頼りに超低速(5km-10km)でも良いので進みましょう。

何故進むことが重要かと言うと、道路上で停車していると後ろから衝突されます!
ホワイトアウトが発生しているエリアは局地的で数100m先は晴れている事もあるのです、止まらず走り続けてください。

ホワイトアウト時の視界確保術

①ホワイトアウトの時はサングラスを掛けると少し先が良く見えるようになります。
雪に反射するぎらつく光を抑え、雑光をカットしてくれるので視界が、肉眼よりも幾分クリアで見やすくなります。

②デジタルミラー型ドライブレコーダーを活用
ミラー型ドラレコのカメラをフロント側映像に表示切り変えるとモニター越しの方がコントラストを増幅されている方が肉眼よりも見えやすいのです。
5-10km位の速度で走行しているなら、目視とデジタルミラーと交互に前方確認をしながら進むとホワイトアウトエリアから抜け出せる可能性が高まります。

③無理無茶をせず退避行動を
スノーシェルターや駐車場、コンビニなど安全に停車できる場所が見つかったら、無理をせずしばし走行停止する事をおすすめします。
ホワイトアウトは何時間も続く事はなく必ず止みますので、ここは休憩タイムと割り切ってやり過ごすのが一番良いです。
その際ヘッド車・トレーラーの灯火類の雪落としは念入りにしておくと、後から避難して来た車からの衝突を避けられます。

後半:キャンピングトレーラーの水回り凍結を防ぐ方法

無事に目的地についたとしても、水回りが凍結したらアウト!凍結させない方法を説明しますね。

氷点下の世界では全てが凍り付きますので、目的地への移動中に給水関係の設備が凍結したら結構な金額の修理代が掛かる上に、完全復活にはパーツ取り寄せが必要ですので、復旧まで相当な時間が掛ってしまうので、絶対に避ける必要があります。

冬旅で清水タンクの水を凍らせない方法

私のキャンピングトレーラーはHOBBY製で水回りは外部露出していません。
清水タンク、トイレ清水タンク・ブラックタンクは内部にありますので、車外で吹きっさらし状態ではないので寒さに強いと考えております。

ただ、それはFFヒーターを移動中も動かしているからです。

これは正式な使い方ではありませんので、真似するなら自己責任でお願いします。
この方法は強くおすすめしません。

凍結の恐れがある気象状況の場合は、自宅からFFヒーターをONにしたまま走行しています♪

「走行中暖房はOFFにしましょう」と言われていますが、OFFにすると目的地に着くころには清水タンクやトイレの水回り設備が凍ってしまいますし、リチウムバッテリーの性能低下や劣化が早まりますので、旅中は常に温めています。

私のトレーラーにはべバストFFヒーターを後付けしたのですが、走行中可動させていても普通に使えていて一度もエラーになった事はありません。

HOBBYキャンピングトレーラーのFFヒーターダクトのレイアウトは非常に考えられており、給水パイプの近くをヒーターダクトが沿うように回っていますので、極寒でもFFヒーターさえ動かしていれば、水回りが凍結する事はないので心配していません。

冬旅でトイレタンクを凍らせない方法

私のトレーラーはトイレにFFヒーターの吹き出し口がありますし、ダクトもトイレ壁の中を通っているのでトイレ全体が暖かいです。暖かいというか「クソ暑い!」←トイレだけにw

FFヒーターのお陰でトイレは常夏状態なのですが、一応念のため水洗用タンクにはピンクのアクアケムと車用のウィンドウウォッシャー液を混ぜて入れて氷点下でも凍らないように対策しています。
ブラックタンクは、トイレを使ったらウィンドウウォッシャー液が混ざった洗浄水が流れ込むので、何も対策していません。

■ここで注意点 ヒーター排気口(煙突)の位置を確認しよう。

HOBBYキャンピングトレーラーのトルマ製ヒーターですと排気口は屋根に出ているので大雪の場合は雪で埋まってしまい危険です(;´∀`) 大雪だと死ぬね。絶対に。

対策としては、ストーブ排気口である煙突をトルマの純正延長パイプで物理的に長くする事で大雪対策が可能です。

※Googleで下記キーワードで検索するとパーツが出てきますよ。
トルマ TRUMA FFヒーター用 延長煙突 キャンピングトレーラー

私の場合は、あらかじめ冬の使用も考慮していたのでトルマ製FFヒーターを撤去し、べバスト製FFヒーターに乗せ換えております。
吸排気口はトレーラーの床下になりますので煙突が埋まる事がないので安心です。
ただ大雪の場合はトレーラー床下の空気が通るように車体の周りの除雪が必要です。

冬でもキャンピングトレーラー旅は“できる”。ただし走行に難あり

HOBBYキャンピングトレーラーなら極寒でも快適にキャンプできます。
FFヒーターのお陰で外は極寒なのに車内は常夏♡と言うのが、凄く良いのですよね~

だけど・・・・

だけどですよ・・・・

道路が圧雪や根雪になったら走行振動と言うか、もはや走行衝撃がトレーラーのフレームやシャーシをガンガン襲い故障の原因になるので(なりそう)私は旅に出ません。
だって道路の凸凹が酷くダート状態な状態で走行すると 「ドッカン!ガタガタドッカン!」と強い衝撃がトレーラーを襲い無理して壊しても「損」なので、道路が圧雪・根雪時は旅に出ないようにしています。

「なんだよ、結局冬はキャントレ旅出ないんじゃないかよっ!」と思われるかもしれませんが、北海道の秋の終わりは、本州の本気の冬レベルと同じです(;’∀’) 

私的には道路が雪で覆われるようになったらシーズン終了と考えています。
つまり道路の雪が溶け始まる4月頭から旅がスタート、道路が雪で覆われる12月中旬で終える感じです。

この記事を書いているのが、2025年12月1日ですが、今期はすでに雪キャンプもホワイトアウトも経験しています(笑)

2025年も残り僅かですが、長期天気予報を見た感じでは、あと1回か2回は出動できそうです(^O^)/

あなたのキャンピングトレーラーライフがより良いものになりますように。
最後までお読み頂きありがとうございました(^▽^♪

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