キャンピングカー車載消火器の恐ろしさ知ってる? まさか粉末消火器を搭載していないよね?

消火器紹介ページアイキャッチ画像 ◆安全対策

皆さんこんにちは、キャンピングトレーラーで日本1周夫婦旅を目指しているピヨです。

たまにニュースで、キャンピングカー火災が報道されていますけど、皆さん何か対策していますか?

私は、キャンピングカー火災対策として消火器を3本も搭載しています(;^_^A

「えっ!消火器3本って多すぎるって」 そんなことありませんよ~

ちゃんとその理由があるのですよ。

それに、キャンピングカーにはキャンピングカーに適した消火器を使わないと、自爆するので気をつけてくださいね。

自爆したくないよぅ(;´Д`)「絶対アレは使っちゃダメぇ」

この記事では、キャンピングカー/キャンピングトレーラーに搭載すべき消火器を詳しく紹介しています。

安全対策は必要ですよ♪

では、行ってみよう~!(^▽^)!

キャンピングカーの火災対策の第一段階は消火器!

キャンピングカーのサブバッテリーのリチウム化が進んでおりますが万一火災が発生した時の対策を取っておくべきです。

リチウムイオン電池火災時に水を放水すると、リチウムと水が化学反応を起こし爆発性の水素ガスが発生するので、狭い車内で放水するのは避ける。

車内で大量のリチウム電池が燃えている場合は、二酸化炭素や乾燥砂のような窒息性の消火剤を使うべきなのです。

この後おすすめの消火器やキャンピングカーの火災対策を紹介しますが、その前に燃焼の仕組みを理解してください。

燃焼の三大要素

物が燃焼するには、次の3つの要素が必要で、これを「燃焼の三要素」と言います。

燃焼の三要素説明画像

燃えるためには、酸素・可燃物・熱の3つの要素が必要で、この3つの内1つでも除去できれば火を消す事ができます。

消火の三原則

消火のためには、先ほど紹介した「燃焼の三要素」のどれか1つを遮断するか、撤去すれば燃焼を止める事が可能です。

●消火の方法

除去消火  可燃物 燃える物を除去
キャンピングカーの車内で火災が起きた場合は、可燃物ばかりですので、除去消火は不可能です。

冷却消火     熱を冷やす
冷却消火は熱を奪う事で消火させますので、単純に水を掛ける事で出来そうですが、キャンピングカーの場合は、ちょっとした発電所の機能も持ち合わせていますので、電気設備が満載のキャンピングカーに放水は危険ですね。 

窒息消火  酸素  酸素を断つ
窒息消火は酸素を除去すれば良いのですが、「そんな事出来るのか?無理だろ。」と思われるでしょうが、可能です。次に進みましょう!

キャンピングカー車載消火器3選

ABC粉末消火器

一般器な消火器で大量の粉末薬剤を噴霧する事で、燃焼面を覆い空気遮断し窒息消火効果を狙う消火器。

粉末薬剤を使うのでA普通火災 B油火災 C電気火災 に対応。

キャンピングカー用消火器としての欠点

消火後の原状回復がほぼ不可能。いわゆる「自爆」です。

大量の粉末が車内至る所の隙間に入り込み清掃不可能な状態になるので、火災は防げても廃車決定、運よく売却できたとしてもリセール価格は大幅に減るでしょう。

粉末消火器は重く大く置く場所が限られる。

スプレー式消火器

一般的にエアゾール式簡易消火器とも呼ばれ、液体消火剤をエアゾール(霧状噴霧)する事で、電気火災時でも感電を防いでいる。

液体を噴霧するので、主に燃焼体の熱を奪う事で消火するが、天ぷら油火災などでは油面を覆うので、熱を奪いながら窒息消火効果も狙え初期消火用として役立つ。

キャンピングカー用消火器としての欠点

としては、薬液の容量が低いため完全に消しきれない可能性がある。

使用適応温度が0℃~40℃なので、冬季気温が低い時は充填ガスが気化し難く正常に噴霧できない可能性がある。

メーカーは0℃でも使えると記載しているが、0℃で噴霧を試みても全ての薬液を放出はできないし、気化圧力低下から細かな噴霧でなく、水滴の塊多い噴霧となるので電気火災時は注意が必要。

噴霧後の薬液は水溶性なので、サブバッテリーの端子間のショートや漏電、感電の危険性も。

消火後の原状回復も薬液がソファーやベットにしみ込むとケミカル臭がとれないのも欠点です。

CO2・二酸化炭素消火器

二酸化炭素を放出して強力に空気を遮断し窒息消火をする。

二酸化炭素ガスなので、電気絶縁性に非常に優れており電気設備の消火に向いています。

放出されるガスは、二酸化炭素なので、消火後は何も残らないので「綺麗な消火器」「汚さない消火器」と呼ばれています。
そのため、万一キャンピングカー車内で消火活動を行っても、消火剤は何も残らないので原状回復が容易、というか原状回復する必要がない。

キャンピングカー用消火器としての欠点

ガスの容量が非常に少なく数秒で出尽くすので、消火時は火元を良く狙う必要がある。

狭い室内で大量の二酸化炭素を放出するので酸欠に注意する必要がある。

消火器本体の価格が、粉末消火器・スプレー消火器と比べ少し割高。

キャンピングカーに常備すべきおすすめの消火器

私は前項の3種類の消火器の中からキャンピングカーに最適な消火器はCO2・二酸化炭素消火器だと考えており、実際に私はこのCO2二酸化炭素消火器を搭載しています。

CO2・二酸化炭素消火器画像

イピーシステム 消棒RESCUE
車両専用二酸化炭素消火器

●サイズ:巾60x奥行き45x長さ195(mm)
●重量:370g
●放射時間:約8秒
●車室内使用温度範囲:-20℃~105℃
●消火薬剤:二酸化炭素62g
●メーカー保証:5年

車両用として設計されているので、シートベルトカッターや窓を割るハンマーなどの機能もついているのが素晴らしいですね。

対応温度も-20℃~105℃までと高温に耐えられるので車内消火器として優れています。

私が自分のキャンピングトレーラーに実際に搭載しいる理由は下記の通りです。

1:消火後の手間がゼロ

綺麗な消火器・汚さなさい消火器として有名なCO2・二酸化炭素消火器は、噴射消火後は大気に拡散され消え去り周囲を汚しません。

消火後の薬剤の撤去・掃除・臭い・染み跡などの手間や問題は一切無く、消火活動に伴う汚れからのリセール価格の低下はありません。

2:電気火災に非常に有効

噴射されるのは、高濃度の二酸化炭素ですので、瞬時に火元の空気を遮断、窒息させますので、サブバッテリー端子からの漏電、感電はありません。

気体である二酸化炭素を放出するので、サブバッテリー本体に直接噴射できない状況でも、バッテリー保管庫への空気穴から噴射する事で、バッテリー保管庫の酸素濃度を減らす事ができる。

3:小型で気温に左右されない

CO2消火器は-20℃の気温まで耐えますので、冬季など気温が下がっても問題なく噴射できます。

小型軽量なので、狭い室内に数か所にわけて設置できる。

消火器は1本ではなく複数本を用意しておこう

高濃度の二酸化炭素が充填されていますが、8秒しか噴射できませんので、万一消火しきれなかった場合を考えて、私は3本のCO2・二酸化炭素消火器を準備しています。

キャンピングトレーラー内に2本(ベッドルームの枕元/ダイネット)ヘッド車に1本(荷台小物入れ)計3本消火器を搭載しております。

キャンピングトレーラー消火器の位置

私のキャンピングトレーラー火災の消火方法

消火シュミレーション

就寝時にキッチンで出火したと仮定

寝ているので火災に気が付くのが遅れ、火も大きく育っている事でしょう。
キッチンの向こう側が玄関ですので、大きな火に阻まれ退路がなく、閉じ込まれた状態になっている可能性が高いので、第一目標は脱出、第二目標は消火になります。

まずは、ベッドから飛び起きベッド脇の①消火器を使いキッチンの火元を消火・火力を低下させ、玄関から脱出します。
その後は、玄関設置の2本目の②消火器を使い2回目の消火活動を行い鎮火させます。

キャンピングカー火災。どの消火器を使うか位置を示す図
ダイネットで団らん中にキッチンで出火したと仮定

火元の近くにいるので、火災初期の段階で火も小さな状態でしょう。

玄関に設置してある①消火器を使い初期消火を行います。
もし、1本目の消火器で鎮火できなかったら、ベッド側の①消火器を取りに行くと、二酸化炭素や一酸化炭素中毒の危険性が高まるので、ヘッド車の荷台に設置してある③消火器で二次消火を行い鎮火させます。

車外にいた場合にキッチンで出火したと仮定

車外にいて火災を発見した場合は、玄関の②消火器を使い初期消火。

鎮火しない場合は、ヘッド車の荷台の③消火器で二次消火を行い鎮火させます。

※玄関に設置すると、野外調理時の火災でも手を伸ばせば直ぐに消火器を手にする事ができます。

リチウムイオンの初期消火にCO2消火器は非常に有効

リチウムイオンが燃えている状態で水を掛けると、化学反応で爆発的に燃え広がり有毒ガス発生させますので、キャンピングカーの狭い車内中に一気に充満し危険なので、初期消火としてCO2消火器で空気を遮断する窒息消火を試すのが、リチウムイオン電池火災に対して有効。

まずは、消火、無理なら可能な限り火を小さくするように努めますが、自分の身の安全確保が最重要だと言う事は忘れないでください。

リチウムイオン火災で発生する有毒ガスが危険

キャンピングカーのサブバッテリー(リチウムイオン電池)が発火した場合、二酸化炭素、エタンやメタン、水素等の炭化水素系、一酸化炭素が放出されます。

一酸化炭素は広く有害物質と認知されていますので、お分かりの通り少量と言えども吸い込むと意識を失い死に至る可能性もあります。

特にキャンピングカーの車内は狭く有毒ガスが充満する環境にありますので、まずはガス対策として脱出を最優先にするべきです。

まとめ:キャンピングカーは汚れない消火器が最適だ

まずは、火災にならないように、各端子などの埃の除去や、我流での配線・改造をしないなどの燃えない対策を講じたいですね。

最悪にも火災が発生した場合ですが、消火活動から被る「自爆被害」を受けないように、消火器の種類を良く理解して消火器を備えましょう。

絶対キャンピングカーやキャンピングトレーラーは汚れない消火器」一択!

ABC粉末なんて噴いたら、内装全滅ですからねっ!!「本当に気をつけて!!」

廃車覚悟で粉末消火器で消火なんて「消火しながらこれでこの車は終わりだぁ~っ!」と泣きながら消火することになり悲しすぎます(T_T)

万一出火してしまっても、消火する方法が無くただただ燃え落ちるキャンピングカーを見ているだけなんて嫌ですし、オーナー責任もありあますから、まだ消火器を搭載していないなら、このCO2・二酸化炭素消火器を強くおすすめします。

粉末消火器を搭載しいる人は、早々に交換する事を強くお勧めします。

他にはファイヤーショーカスティックと言う小型消火器もあります。

この小型消火器は、発煙筒型で先端をマッチをこするようにすると、不活性ガスが出て窒息消火させます。
不活性ガスだけ出るので、キャンピングカー内を汚す事はありません。
更に噴射時間は約100秒と長いのが特徴です。

ただ、お値段が(;^_^A 
この消火器を3つも搭載するのは、コスト的にきついかもしれません。

YPシステムのCO2消火器を4つ買えますからねぇ(笑)  一応紹介して置きます。

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これで、日本一周夫婦旅が安心して快適に生活できそうです♪

皆さんのキャンピングトレーラーライフがより良いものになりますように。

最後までお読み頂きありがとうございました(^▽^♪

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