皆さんこんにちは、キャンピングトレーラーで日本1周夫婦旅を目指しているピヨです。
前回、別記事で、「キャンピングトレーラー 北海道民が教える正しい雪下ろしの方法」 を紹介しましたが、メールで何故天窓が壊れるのか?と質問が来ましたので、その続編と言うか補足としてキャンピングカー・キャンピングトレーラーの正しい雪下ろしパート2をお送りします。
キャンピングカーの雪下ろし中、誤って天窓を割ってしまたっり、MAXファンを壊してしまう事が多発しているようですが、それは雪の特性を理解しないまま、闇雲に雪を下ろしているから壊すのです。

北海道ならではの雪下ろし術を実例画像でお教えします。
この記事を読んで頂ければ、雪の特性と天窓を割る原因と対策が学べます。
では、行ってみよう~!(^▽^)!
新雪だからと油断しない
雪を見ると、パフパフと軽い新雪だけだと思うでしょう。
まったく違います。上層部だけが軽そうなパフパフ新雪で、一番下は完全にカチンカチンの氷になっています。
なので、新雪だから大丈夫と油断しないでください。
締った雪が相当量乗っていますので、車体に掛かる重量は相当な物になっていますよ。
破壊の原因は最下層の氷!
キャンピングカーやキャンピングトレーラーの屋根に積もる雪は、こんな層構造になっています。

このように雪が融けずに積もったものを積雪と言いますが、新雪が完全に融けずに残ると水分は下方向へと浸透して行きます。
新雪時は、綺麗な花びらのような雪の結晶で空気を含み軽いのですが、一度融けると空気が抜け徐々に重い雪に変化します。
新雪→ザクザク雪→密度の高い氷雪→氷と、何日も掛けて徐々に圧縮されて行き、最下層部は氷になります。

この最下層の氷部分がキャンピングカーやキャンピングトレーラーのルーフにへばりついているの状態が一番厄介なのです。
キャンピングカーの雪下ろしは小まめに
雪が大量に溜まったら下ろすのではなく、小まめに下ろすのが一番良いです。
例え小まめに下ろせなくても、最大積雪で20~30cmの積雪量になる前に下ろしましょう。
それでも、この20~30cmの基準もあいまいで、新雪は10cmだけで、残りは締まり雪と氷と言う事はざらにありますので、積雪深度+放置期間で考えましょう。
雪の重さですが、雪質によって変わるので、正確に算出するのは難しいですが、下記の
雪質と積雪量(10cm)における重さを参考にしてください
- 新雪 :1立方メートルあたり約5~15kg
- ザクザク雪 :1立方メートルあたり約15~25kg
- 高密度氷雪 :1立方メートルあたり約25~50kg
- ほぼ氷 :1立方メートルあたり約30~50kg
「屋根に乗っているだけだから大丈夫」と油断しない
元々キャンピングトレーラーやキャンピングカーの屋根は大量の重量物に耐えれません。
室内の床ならまだしも、屋根に何百キロ物重量物が乗れば、何処かに負荷が掛かり、ボディのゆがみや破損を誘発します。
天窓を壊すオーナーはこんな人
雪下ろしをこまめに出来ないオーナーが良く壊すようです。
どういう事かと言うとこうです。
遠方のモータープールなどに、キャンピングカー・キャンピングトレーラーを保管していいるので、頻繁に通えず、雪下ろしが出来るチャンスとばかりに、完璧主義者で完全完璧な雪下ろしを目指す人です。
雪下ろしは、積もったら下ろす。を小まめに行うのが基本であって、完全完璧に行う必要はありません。
前項で雪の層構造を図で説明した通り、厄介な最下層の氷までも下ろすから壊すのです。
天窓を割る原因
1:除雪道具をぶつけて割る
天窓は薄い樹脂製なので、キンキンに冷えた状態で、打撃を与えれば直ぐに割れてしまいます。
2:天窓の構造と氷のはり方を理解しないで割る
天窓枠と窓の隙間の氷ごと無理に剥がそうとするから壊れるのです。
天窓破壊を図で説明します
雪の層構造の最下層は氷になっているのは、もう理解していると思いますが、その氷は天窓の内側にも入り込み凍っています。
図の注目のように天窓と氷が一体化しています。

薄く強度の低いプラスチックの天窓の端と氷が一体化している状態で、除雪器具を滑り込ませると・・・・・・
梃子の原理で力が掛かり、いとも簡単にプラスチック部分が「パキっ!」と割れるのです。

他には、氷を天窓から引き離そうとして、氷もろとも引っ張ってプラスチック部分を破損する事例もあります。

つまり、上の画像のように天窓やマックスファンの上に積もった雪だけ除雪して、周りの氷はそのままにして置くのです。
無理に掘り起こそうとするのは自殺行為ですので、止めましょう!
事例紹介:今回の記事の為に雪下ろしギリギリを攻めてみました。
前項の説明を読んで私のキャンピングトレーラーの雪下ろしの画像を見てください。
こんな風に最下層部の氷には手を出さない方が賢明です。

屋根に張り付く氷はそのままにして、上層部の雪だけ落としているので、天窓やマックスファンの周りは氷雪は埋もれ気味になっています。
よって雪下ろしはここまでが限界と理解してください。
※この記事の説明用に使うために、雪下ろしをしすぎな状態ですので、こんなに綺麗に雪下ろししなくても大丈夫ですよ。

キャンピングカーやキャンピングトレーラーの雪下ろしには、上記商品のようなT字型のスノーブラシで優しく雪下ろしを行いましょう。
この北海道民おすすめのキャンピングカー・キャンピングトレーラーの雪下ろし術が、皆様のお役に立てれば嬉しく思います。
最後までお読み頂きありがとうございました(^▽^♪
よろしければ、こちらの記事(パート1)もお読みください♪