キャンピングトレーラーLPガス→カセットガス(CB缶)化へ変更する方法

カセットガスに変更アイキャッチ画像 ◆キッチン快適化

キャンピングトレーラーやキャンピングカーのLPガス充填問題って悩ましいですよね。

旅先でLPガスが無くなったら、街のスタンドでガソリンを給油するように、気軽にLPガスを充填できれば良いのですが、今の日本では絶対無理。

キャントレの煮炊きの熱源であるLPガスですが、外国のように気軽に入手できる環境でないと、旅中ガス切れの不安から旅を楽しめない(;´Д`)

それに、目的である日本一周夫婦放浪の旅先で充填するには、対応してくれる燃料業者を「まず探して」から「牽引して行く!」必要があり、万一充填できるとなっても、燃料会社が全て広い道沿いや広大な駐車場があるとは限らない。「キャンピングトレーラーで狭い駐車場には入りたくないなぁ」

日本一周夫婦旅を成功させるためには、LPガス仕様のキャンピングトレーラーで旅に出ても失敗する事は明白なので、この度LPガスを卒業し、カセットガス(CB缶)に完全移行しました。

今回はどうやってキャンピングトレーラーをカセットガス化したかご紹介しますね。

では、行ってみよ~!(^^)!

キャンピングカーのLPガス充填困難問題!

地元札幌なら登録している燃料会社で確実に充填できるので、いくら使っても大丈夫ですが、問題は旅先で切れた場合。

私はキャンピングトレーラーを引いて日本一周夫婦旅を目標にしているので、放浪旅先でLPガス切れを起こしても即座に充填できない状況に不安を持っています。
例え出来ても、充填し引き取りまで数日掛かるのでは、旅を進める上で非常にタイパが悪いです。

日本一周旅先での充填は困難+高コストの罰ゲーム状態(;´Д`)

本州上陸後はLPガス充填先を探す旅になるのは容易に想像できます。

LPガス切れを起こしたら、対応してくれる燃料会社を探す手間が相当面倒ですし、そもそも初見の旅人相手に充填してくれる業者がいるのかも疑問。

運よくガス装填可能となったとしても、初回客になるので調査費が請求されます。

ガス店がガスを初めて供給する時は、液化石油ガス法第14条に基づき、消費設備の供給開始時調査が必要

旅中に新たな土地の燃料会社で充填依頼を行うと、初回客になり調査費が毎回掛かる事になります。

消費設備の供給開始時調査は以下の2つ

・ガス漏れの有無を調べる漏えい検査
・調整器の性能を調べる性能検査(調整圧力、閉そく圧力)

これは設備検査なので、キャンピングトレーラーを引いて行く必要があり、検査場(会社/お店)が狭い道路の奥や狭い駐車場の場合は、たどり着けるか難しいです。

検査孔つきバルブ

更に!検査孔つきバルブを設置している事が第一条件と言う事で、左画像のようなバルブを予め設置しておき検査が円滑にできるようにしておく必要があります。

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充填する度に、燃料会社探して、検査費用払って、数日~1週間掛かる・・・
やっぱ、罰ゲームだよなぁ~( ; ›ω‹ )

旅先でのLPガス充填費用シュミレーション

放浪の旅ですので、燃料会社から私をみれば新規顧客になりますので、その際の充填費用の予算はこんな感じになるのではないかと予想。

LPガス5kgタンクへの充填代

・5kg缶充填費用      3,000円
・漏えい検査        5,000円 
・調整圧力、閉そく圧力検査 5,000円
・消費税          1,300円
——————————————————–
  合計          14,300円

新規取引の際、毎回必ず行う2つの検査費用額は各会社によって差があると思いますが、概ねこんな感じで

毎回請求されると考えて良いでしょう。

最悪、自社タンクでないとダメだから、新しくタンクを購入し、古いタンクは有料で廃棄してやる。と悪徳系の燃料会社にあたる可能性もあるかも(;^_^A
何せ二度とリピートする事が無い放浪旅人相手のビジネスになりますので、高額になる可能性も・・・

こうして考えると、毎回初見客で充填をするLPガス仕様での日本一周は、高コストすぎて無理だわ。
だって、1kgあたりの金額は2,860円!(;´Д`)「たけぇよ」

やはり、純正のLPガス仕様のキャンピングトレーラーは自宅を基準に旅に出てガスを使い切る前に帰宅するスタイル用であり、長期間帰宅しない放浪の旅向きのではありませんね~

カセットガス(CB缶)は意外とローコスト

では、LPガスを止めてカセットガス(CB缶)化に移行したコストがどうなるか算出してみましょう。

カセットガス5kg分のコストシュミレーション

・カセットガス 20本 3,300円
・消費税        330円
——————————————
 合計        3,630円
※カセットガス3本パックが450円として算出(250g缶/1本=165円)

5kg=3,630円Σ(゚Д゚)安っ!

〇LPガス充填費用 14,300円 5kg  
〇カセットガス        3,630円 5kg 
カセットガスの方が圧倒的に安いですね。

カセットガスなら旅先での補給は超簡単♪

ドラックストアやコンビニで手軽に入手可能♪
大きな駐車場があるショッピングモールなら駐車場問題も皆無。

必要な分だけ小まめに入手できますし、油断してガス切れを起こしても即購入できる利便性は旅の燃料として最適です。

カセットガス仕様に変更するメリットとデメリット

カセットガス(CB缶)化にするメリット

・ガスは日本国中どこでも入手可能
・入手が簡単。過度に予備の必要が無い
・重いタンクが無くなり車体の軽量化に貢献
・旅先で毎回掛かる初回充填調査費用が不要
・接続だけなので、いつでも原状回復可能

カセットガス化にするデメリット

・ゴミが増える
・ボンベが完全に空にならず少し残る
・低温時はドロップアウト現象より火力低下
・初回用意するアダプタの購入費用が掛かる
・容量1kgなので突然切れる

◇ゴミ問題
空ガス缶の処分可能なRVパークやキャンプ場に泊まり処分すれば良いので大した問題でありません。

低温時のドロップアウト現象対策
ちゃんと対策すれば厳冬期でなければ問題無いと考えております。
※この対策については、2025年11月~12月に実験予定

ボンベが完全に空にならない対策
少し余る場合は、この詰替えアダプターを使えば残ったガスを1本にまとめられます。

CB缶→CB缶詰替えアダプター
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2本のCB缶をつなげて残ったガスを下の缶に移動させる事ができます。
上の缶は少し温めて、下の缶は冷やして置くとスムーズに移す事が出来ます♪

容量1kgなので突然切れる対策
容量が少ないので、数日もするとガス切れになる事がありますが、直ぐ予備のCB缶を交換すれば問題ありません。
将来的にはガスステーションZ54を2連結し8本(2kg)仕様にパワーアップしようかなぁ~とも考えております。

カセットガスへ変更するためのアイテムと初期費用

数あるキャンピングカーやキャンピングトレーラーのガス設備の仕様によって差がでるかもしれませんが、私のHobbyキャンピングトレーラーは下記アイテムで完全カセットガス化できました。

キャンピングムーンCB型ガスステーション Z54

キャンピングムーンCB型ガスステーション Z54

重さ:625g
寸法:約280mm × 45mm x 50mm

材質:ゴム、スーパーデュラルミン、真鍮、ステンレス

この4連ガスステーションには、逆止弁が付いているので1本だけでも使えますので、旅先でカセットガスが1本しかない!と言う時でも問題ありません。

キャンピングムーンCB型ガスステーションZ54はガスボンベ1本だけで使える証明

私は4連仕様で使っていますが、気化が追い付かない場合は、連結して8本や12本仕様にパーワーアップも可能です。
その際、ジャンプラインホース Z58が必要

8連結だとLPガス2kgタンクと同じ量ですので、凄いですよね(;^_^A

変換アダプターZ55

キャンピングムーン 変換アダプターZ55

  • サイズ: 48mm × 28mm (アダプター)
  • 重さ : 約84g
  • 材質:真鍮、ゴム
  • 仕様:OD缶(T型ボンベ)に市販のレギュレーターを接続する。
  • 製品構成:RGアダプターZ55(商品説明に当社にて適合を確認した器機一覧が掲載されております)
  • 特記:「ネジがなめていて調整器に接続できません」とのお問い合わせよくいただいております。レギュレーター(調整器)のが逆ネジになります。通常の逆方向に回すことになりますのでご注意ください。

この2アイテムを用意しただけです。

初回設備費6,480円でカセットガス化が達成!(2025年Amazon価格)

安いっわぁ(*´▽`*)

LPガス → カセットガス化へ変更は超簡単だった

工事と言うような大掛かりなものではなく、用意したガスステーションZ54と変換アダプターZ55を接続するだけ。
用意する工具も必要ありません(^^♪ くるくるネジを回すように接続するだけで完了します。

カセットガスに変更する方法♪

1:CB型ガスステーションZ54に、変換アダプター Z55を接続します。

CB型ガスステーションZ54に、変換アダプター Z55を接続

金色のアダプターZ55をくるくるネジ回しの要領で回し込んで行きます♪

2:自車のガス調整器/接続バルブをZ55に接続する(逆ネジなので回す方向に注意)

自車のガス調整器/接続バルブをZ55に接続

逆ネジ締めなので、間違えないように締め方向をマジックで書き留めています。
逆ネジなのは、この「押」マークのあるバルブの方

3:カセットガスをガスステーションZ54に接続

カセットガスをガスステーションZ54

4本ですので、計1kg分のガス量になります。

4:変換アダプターZ55が付いている方のバルブを開けてガスを供給する

変換アダプターZ55が付いている方のバルブを開けてガスを供給

このバルブを開ければトレーラーへガスが供給され、キッチンコンロや冷蔵庫が使えるようになります。

ガスステーションZ54を使う時の注意点

注意点はCB缶を横向きで使う場合、缶の上下の向きを必ず守る事と、(立てて使用の場合は不要)Z55にガス調整器を接続するときは逆ネジとなりますので注意してくだしさい。

CB缶を立てた状態でも利用可能

私は立てて使用しています。


ガス缶の向きによって気化できなくなり、生ガス放出の原因になり大変危険。
走行中倒れたりしないように固定も忘れずに。
万一のガス漏れ対策としてLPガスセンサーを設置など安全面は最高レベルで警戒する事が必要です。

安全のためにLPガス警報器をつけた

私はLPガス保管庫(フロントロッカー)内にLPガス警報器を設置して、万一のガス漏れを警戒しています。
隣の「01」と記載しているセンサーはワイアレス温度計。
カセットガスの保存は40℃まで、60℃を超すと爆発の危険性が高まりますので、庫内の温度も警戒して安全に使っています。

私のキャントレの脱LPガス化の歩み

私のトレーラーはHobby495ULで、新車購入時から現在のLPガス接続先は以下の通りです。

まずトレーラー発注時にオプションのベバストFFヒーター仕様で発注しました。
ベバスト導入の狙いは、一番多くガスを消費する暖房から脱LPガス化に着手した次第です。

・暖房
 トルマLPガスFF →灯油ベバストFFヒーター(新車納車時)

・キッチンコンロ
 LPガス     →カセットガス(2025年5月に変更)

・冷蔵庫
 LPガス     →カセットガス(2025年5月に変更)

今回、キャンピングムーンのCB缶ガスステーションアダプターで、キッチンと冷蔵庫をカセットガス仕様にした事で脱LPガス化を達成する事ができました。

LPガス → カセットガス化(CB缶)に変更した感想

旅先でガスが簡単に入手可能という安心感が最高に幸せ! 
今まではガス充填には、燃料会社へ持ち込みと回収の手間と、充填に数日もの時間が掛かる事が、非常にコスパもタイパも悪くどうにかならないのかなぁ~と思っていましたが、カセットガス化にしたら凄く安く楽になりました。

問題点は、提携燃料会社に5kgボンベを持ち込んでも、量売りではなく、1充填売りなので、ガスが2kg残っていても、きっちり5kg分の費用を請求され毎回モヤモヤするんですよね~(苦笑)

カセットガスボンベ(CB缶)購入費用と充填費用に大きな差が無い(地元充填の場合)ないのなら、手軽なカセットボンベが絶対有利。(放浪の旅先なら超絶有利!!)

フェリーに乗る際、LPガスタンクやカセットガスの持ち込みは禁止されていますが、カセットガスなら下船して直ぐに町のスーパーで入手可能と言う便利さは圧倒的。

このキャンピングムーンのCB缶アダプターはカセットガス4本仕様なので、夏季はドロップアウト現象も無く普通に使えますし火力も十分ありLPガスと差がありません。
※低温時の着火試験と対策については、2025年11月~12月に実験予定(`・ω・´)ゞ

キャンピングトレーラーの脱LPガス化のイニシャルのコストは、6480円しか掛かっておらず、充填の呪縛から解き放たれ自由になりました!
カセットガス化の方が様々な面から考えみても有利で、これを高いと考えるか安いと考えるかは、あなた次第!

LPガスからカセットガス化へのビフォーアフター画像

この記事は、カセットガス化をおすすめする記事でなく、替えたらこうなった記事ですので(苦笑)
カセットガス化を真似する方は、自己責任でお願いします。
m(__)m

どんどんキャンピングトレーラーの快適性向上対策を進めて行きます!

皆さんのキャンピングトレーラーライフがより良いものになりますように。
最後までお読み頂きありがとうございました(^▽^♪

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